不動産業者選びのポイント
いきなりですが、あなたはなぜ、業者選びが重要だと思いますか?


不動産売却の方法には、


  • 個人で買主を見つけ出す個人間取引
  • 業者に買主を見つけてもらう売買仲介


のふたつがあります。


個人間取引でも買い手が既に決まっているのなら問題ありませんが、どうしてもトラブルが発生しやすく発生した場合の対処なども難しいため、通常は業者に売買を取り繕ってもらう売買仲介を依頼します。


そこで、重要になるのが「どの業者に頼めばいいの?」と言う点。


「早く売りたい」
「高く売りたい」
「安全に失敗なく売りたい」


など、売り主によって不動産売却に対する想いは全く違います。


売り主が思っている不安を解消するだけでなく、想いにしっかり答えてくれる業者が「よい業者」と言えるでしょう。


そこで、今回は、そんな信頼できる業者を見つけ出す不動産売却における業者選びのポイントをご紹介していきます。

不動産売却における業者選びの3つのポイント

不動産売却における業者選びのポイントは以下の3つです。


  1. 売却に強い不動産業者を選ぶ
  2. 大手を選ぶか地元業者を選ぶか
  3. 訪問査定時に担当者を見極めるコツ


それぞれ、見ていきましょう。

1.売却に強い不動産業者を選ぶ

ひと言に、不動産業者と言ってもじつは以下のような得意分野があるんです。


分譲業者
マンションなどの新規開拓事業を得意とする業者
買取再販業者
売れ残った新築や中古物件、競売物件の買取・再販を得意とする業者
仲介業者
個人物件の売買仲介、事業用物件やアパートなどの投資物件を仲介することを得意とする業者
その他の専門業者
不動産投資ファンド、テナントビル事業、都市開発事業、商業施設の運営など


簡単に挙げるだけでも、それぞれの不動産屋にこれだけ多くの得意分野があります。


中でも不動産売却をしたい売り主にとっては仲介業者に依頼するのが最も賢い選択でしょう。


しかし、不動産屋はどんな案件でも取り扱う権利はありますから、業者側からすると依頼があれば得意分野でなくとも収益に繋がる場合は引き受けられるのです。


不動産売却での業者選びは病院選びと似ています。


あなたが風邪を引いたとき、内科の病院や個人経営のクリニックにかかりますよね。


風邪を引いたからといって、一番初めに眼科や整形外科に受診しようと思う人はいないはずです。


眼科や整形外科でも風邪を見ることはできるし、薬を処方することもできますが、なんだか怖いですよね。


あなたが業者選びをするときも、家やマンションを売却するのであれば、売却に関する専門知識と経験を持った不動産業者に相談しましょう。


とはいえ不動産業者はお医者さんと違って「どの業者が売却専門なのか」がかなりわかりにくいです。


そんな場合は、不動産売却を専門とする業者のみと提携し、一括査定を受けることのできるリビンマッチを利用するのも一つの手です。


リビンマッチを利用すれば、最大6社の売却専門業者に一括で査定ができるのでラクちん。


ところが、リビンマッチのような一括査定サイトを利用してみると「複数社に査定した後、業者をどう絞っていけばいいのか」という悩みが出てくると思います。


そこで、次にポイントになるのが


  • 大手に依頼すればいいのか
  • 地元の中小業者に依頼すればいいのか


といったところになります。

2.大手か地元業者か

一般的には、「大手の方が安心する」「大手の方が高く売れるだろう」と思われがちですが、じつはそうとも限らないんです。


ケースによっては地元業者の方が良い条件で売れることだって十分あります。


地元業者のメリットは主に以下の3つです。


  • その地域に根付いた深い情報がある
  • 買主に合わせた地域性や利便性をアピールできる
  • 顧客との関係が深く、場合によっては相場以上で売れる可能性もある


対して、大手のメリットは、


  • 取引実績が多く手順がマニュアル化されている
  • 顧客リストを多く持っている
  • 買い手にとっては大手という安心感が付く


といったところでしょう。


簡単に言うと、大手業者は実績や顧客リストなどの「量」が多く、地元業者は地域に根付いた深い情報をもとに「質」の高いサポートを受けられる点が大きく違います。


「そうは言っても、結局どっちを選べばいいの?」とも思いますよね。


そんな方は、一括査定で大手と地元業者とをバランスよくチョイスして査定依頼を受けるとよいでしょう。


たとえば、一括査定サイトで5社の業者候補がいたら、


  • 2社を大手
  • 2社を地元業者


と言った感じで業者選びをしてみましょう。


一般媒介契約の場合、複数社と契約ができますので、これで業者選びは終了です。


しかし、上記のような業者選びをしたうえで、専属専任・専任媒介契約をした場合、特定の1社に決めなければなりません。


困りましたね・・・。


そんなときは、次にお伝えする点を吟味してみてください。


なお、一般媒介契約や専属専任・専任媒介契約に関しては過去に書いた以下の記事を参考にしてください。
>>

3.訪問査定時に担当者を見極める

特定の1社と契約する場合は、訪問査定を受けるときに以下の点を観察してみましょう。


  1. 名刺である程度が見極められる
  2. 説明のわかりやすさ
  3. 話は一方的すぎないか


勘の良い方は上記3つを見ていただいてわかるかもしれませんが、要するに、最終的には「業者」で選ぶのではなく「担当者」で選ぶのが重要だという話です。

1.名刺である程度が見極められる

ポイントは、名刺を見て宅地建物取引主任者かどうかを見極めるところです。


宅地建物取引主任者とは、契約のときに必ず必要となる書面への押印を許された国家資格者です。


宅地建物取引主任者だからという理由だけで、100%信頼できるか、あなたに合う担当者かどうかは言い切れませんが、少なくとも合格率15%前後の国家資格を取得するだけの努力者であることには変わりありません。

2.説明のわかりやすさ

このページに訪問してくださっている方は不動産売却に関して「素人」である人が多いと思います。


不動産売却に関する知識が浅い売り主に対しても専門用語を避けてわかりやすく説明してくれるかどうかは重要なポイントです。


なぜなら、ときに専門用語を利用して言葉巧みに裏事情を隠す営業マンもいるからです。


訪問査定のときの説明はあなたが納得できたか、なぜその査定価格になったのかをちゃんと理解できたか、判断していきましょう。

3.話は一方的すぎないか

営業マンの中には、「早く売却して今月のノルマを達成したい」と思いすぎるがゆえに、選択肢を与えずに強引に物事を進める人もいます。


正直、営業マンにとっては、「高く売る」よりも「早く売る」方がノルマ達成に繋がって給与に反映されるのです。


しかし、ノルマ達成は売り主のためではなく、営業マンの内情になります。


ですから、あなたが悩んだときに、メリットデメリットを提示したうえで選択肢を用意してくれ、利己ではなく利他の精神を持っている担当者かどうかを話の中から見極めていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?


不動産売却の業者選びは、あなたが成功するか失敗してしまうかを分ける大きな選択になります。


大きな金額が動く取引なのに、業界の知識がほぼ無い状態の人が多いのだから、あなたが不動産を引き渡すまでのレールを引いてくれる業者の存在はとても大きいでしょう。


また特に業者選びで重要な点は、以下の3つでしたね。


  1. 売却に強い不動産業者を選ぶ
    →リビンマッチで一括査定
  2. 大手を選ぶか地元業者を選ぶか
    →両者をバランスよく選び、訪問査定で最終決定する
  3. 訪問査定時に担当者を見極めるコツ
    →宅地建物取引主任者か、信頼できるかを見極める


上記3つのポイントを踏まえて不動産売却の業者選びを進めれば、きっと良い不動産売却につながるはずです。


大切にしてきた不動産を売るわけですが、焦らず、少し肩の力を抜いた状態で売却を成功に導いてくれるパートナーを探しましょう。


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